2016年2月1日月曜日

馬鹿の何が悪いのか

馬鹿な人間は喋ってはいけない。
無力な人間は何もするべきではない。
優秀な僕たちの邪魔になるからね。
 
これはおれの被害妄想である可能性が高いのだが、どうもそこかしこでそんなことを言われているような気がしてならない。
馬鹿と暇人のものだったはずのインターネットにまでこういった論理が幅を効かせるようになった気がして、おれはとても淋しい。
 
まあ、みんなの言わんとすることもわからないわけじゃない。
自分の専門分野で全く見当違いなことをわあわあ喚かれたら鬱陶しくもなるだろう。
馬鹿は大抵これまでの議論の前提を無視して話を始めてしまうし、自分の感性に無意味な自信を抱いているものだから全く勉強なんてしないしな。
最近の世の中の動きからすると、馬鹿が好き勝手に喋り始めることは「鬱陶しい」を超えて「恐ろしい」の領域に足を踏み入れてるような気もするし。
それで、みんな「馬鹿は黙れ」と言うわけだ。
 
馬鹿は黙れ。
 
本当の馬鹿ならエリートに何を言われたって関係なく喋り続けてくれるのだろうが、おれが心配しているのは、馬鹿のくせに他人の顔色を伺う程度には小利口な連中、つまりはおれと大体同じ程度に馬鹿な連中のことだ。
こいつらは全く信用できない。
 
知性と呼べるようなものは何ひとつ持ち合わせてないくせに、他人に馬鹿だと思われることが怖いものだから、信じてさえいないものに簡単に身を任せてしまう。
あまり頭の良くない人間が物事を正しく選択したいと願うなら、結局は権威主義的に振る舞うことが最も賢いやり方なんだし、馬鹿どもにもそれくらいのことはわかる。
権威を持つ人間が「馬鹿は黙れ」と言ってるものだから、この中途半端な馬鹿どもは彼らの尻馬に乗って「馬鹿は黙れ」の大合唱を始めるんだろ。
それでそのうち馬鹿も「あ、馬鹿っておれのことじゃん」なんて気が付いちゃって、誰も何も喋ることができなくなってしまうんだろ。
 
おれは自分が馬鹿だと思う人間の意見はフィルタリングして読まないし、おれの意見だってきっと馬鹿扱いでフィルタリングされて読まれていない。
そんなことは馬鹿にだってわかるが、でもだからといって、馬鹿が自分から黙り込んでしまったらこの世はもうおしまいだ。
どうしても頭の良い人間だけで世の中を動かしたいのなら、国会議員なんて全員クビにして官僚だけで社会を運営すればいいじゃん。

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